本格的に暖かくなって春が来るその前にやらなくては!と思っていた「お味噌づくり」。
少しづつ寒さが緩んできたのに焦って、重い腰をあげました。(と思ったら、イギリスはまた冷え込んできました…。)
我が家は、お味噌の消費量はそれほどでもないので、お味噌作りは大体2年に一度位。
自家製味噌は難しそうで、何となく敷居が高いと思っていたのですが、作ってみると手順は意外とシンプル。
イギリスで作るとなると、麹の入手がちょっとばかりネックになりますが、それさえ手に入ればあとは簡単です。
大まかな手順は、
- 大豆を茹でて潰す。
- 麹と塩を準備する。
- 大豆、麹、塩を混ぜる。
- 容器に詰める。
- 熟成を待つ。
それと大事なことは、作る場所、容器、自分の手など、殺菌消毒して雑菌が入らないように注意すること。
<材料>
- 乾燥大豆 1kg
- 乾燥麹 1kg
- 塩 500〜600g
(乾燥大豆:乾燥麹:塩 = 1:1:0.5〜0.6 の割合で、材料を準備) - 殺菌消毒するためのアルコールなど
- 味噌を仕込む容器(塩を使うので、金属製の容器でないもの)
<作り方>
お味噌を作り始める前に、作業する場所を整理整頓してアルコールなどで拭き、作業環境を清潔に保ちます。
手順1:大豆を茹でて潰す
- 乾燥大豆をよく洗い、丸一日程度水に浸けておく
- 親指と小指で挟んで簡単に潰せるくらいの柔らかさまで茹でる。
(アクをとりながら3〜4時間ゆっくり茹でる or 圧力鍋利用)
※圧力鍋を使った大豆の煮方はこちら - 茹で上がった大豆のお湯を切る。その時、茹で汁をカップ1杯程度、捨てないで取り分けておく。
- マッシャー、ハンドブレンダー、フードプロセッサーなどを使い大豆を潰す。
手順2:麹と塩を準備する(塩切り)
- 麹の塊をほぐしながら、麹と塩が均一になるように混ぜ合わせる。
手順3:大豆、麹、塩を混ぜる
- 人肌程度に冷めた大豆と、手順2で準備した麹と塩を、麹は潰さないように注意しながら、均一になるように混ぜ合わせる。(大豆が熱すぎると、麹菌が死んでしまいます。)
- この時、古い自家製味噌があれば、少量加えると発酵が進みやすくなる。
- 出来上がりの硬さが耳たぶくらいの硬さになるように、必要であれば取り分けておいた大豆の煮汁を少しずつ加えて調整する。(水分が多すぎるとカビやすくなるので、慎重に)
手順4:容器に詰める
- 手順3で混ぜ合わせたものを、空気を抜きながらおにぎりを握る要領で、お団子状に丸めていく。
- 隙間なく空気が入らないように、容器に詰めていく。(容器に投げ入れるように勢いをつけて入れていくのがコツ)
- 全部入れ終えたら表面をならし、容器のふちなどについた大豆をきれいにに拭き取る。
- カビ予防に表面に塩をふって、ラップなどでぴっちり表面を覆う。
- 容器の蓋をする。
(私は、密閉できる容器を使っているので重石はしていません。もしするなら、大豆の1〜1.5倍の重さの重石を乗せる。塩をビニール袋に入れて重石にするのがおすすめ)
※重石の目的は、発酵と熟成を均一にすることとカビの予防です
手順5:熟成を待つ
- 常温で保存して、発酵・熟成させる。
- お味噌が出来上がって食べられるようになるのは、半年以降。
- 途中(3〜4ヶ月頃)、「天地返し」という、発酵熟成中の味噌を混ぜて上下を入れ替える作業がおすすめされています。これは、発酵のムラをなくすのが目的です。
ですが、この作業によって雑菌が入りカビてしまうリスクもあります。
これまでの味噌作りで、天地返しをした時としなかった時での味の差を感じなかったので、私はしていません。仕込みの量が多い時には、した方が良いのかなとも思います。
<カビについて>
私は、今までカビが発生したのは1度だけですが、カビが生えても対処すれば、お味噌を食べることは可能だそうです。
早めの対処が良いようなので、3〜4ヶ月毎にチェックするのが良いと思います。
できるだけカビを発生させないように、「消毒、殺菌、清潔」を心がけて雑菌が入らないように作ります。
<出来上がった後の保存>
そのまま常温で保存しておくと、更に発酵が進みます。
カビが生えるリスクもあるので、私は小分けにして冷蔵庫に保存しています。
大豆で作るお味噌の他に、麦やひよこ豆などで作るお味噌も美味しそうです。
麹も自分で作ってみようと思って麹菌も持っているので、今年こそは、自家製麹を作って変わり種のお味噌も作ってみたいと思います。
お味噌を仕込んだ翌日、ずっと興味があった「寒麹」も仕込んでみました。
こちらは明日、記事にする予定です。