Netflix で、ドラマ「First Love 初恋」を観ました。
ストーリーもよかったし、宇多田ヒカルさんの歌も俳優の皆さんもとても素敵。
そして何より、北海道が舞台のドラマなので、ドラマの中の懐かしい景色に心を動かされてしまいました。
過去と現在の出来事を行ったり来たりしながらストーリーが進んでいくので、北海道に住んでいた頃の自分の過去を思い出したり、映し出される景色の中に私の思い出もたくさんあったりして、ドラマを見終えた今、強烈にホームシックです。
映像の感じとか宇多田ヒカルさんのちょっと寂しい感じのする歌声とかが、更に故郷や過去を懐かしむ気持ちや切なさを倍増させている気がします。
そんな話を夫にしていたら、子供が「お母さんのホームはここでしょ〜??」と。
確かに、私の家はここなのですが、ふるさともまた、私にとっての家なんですよね。
ドラマの中に出てきた、中島公園
4年ほど住んだところは、ここの地下鉄駅が最寄駅。
仕事に遊びに忙しく、若くて色んなことにチャレンジしていた頃の思い出が蘇ってきて、あの頃一緒によく遊んでいた友達や職場の同僚を懐かしく思い出しました。
中島公園近くのライブ会場にデビューしたての宇多田ヒカルさんが来て、人がいっぱい並んでいたことや、彼女の歌をよく聞いていたことが思い出されます。
ドラマに出てくる印象的なラウンドアバウト
ここは、旭川にあるロータリーで撮影したそうなのですが、旭川近郊に住んでいた頃によく通りました。
免許は持っていたもののペーパードライバーだった私は、助手席に乗せてもらいながら、「ここの運転は一生無理だな」と思っていました。イギリスでの運転でラウンドアバウトに慣れた今なら、もしかしたら出来るでしょうか。
主人公の二人が思い出の箱を埋めた場所
ここはハイジ牧場だそうで、子供の頃親にに何度か連れてきてもらいました。
この次日本に帰った時には、子供を連れて行ってみようと思います。
ナポリタンとクリームソーダ
ドラマの中に出てきた鉄板に乗ったナポリタンを見て、今はもう無くなってしまった地元の喫茶店を思い出しました。そこの定番が、鉄板に乗ったスパゲティミートソースとナポリタン。親にも連れて行ってもらったし、おじいちゃんと一緒に出かけたときにはレモンスカッシュを飲んだ記憶が残っています。少し大きくなってからは、友達同士でも行くようになり、ちょっと大人になった感じがして嬉しかったなぁ。大人になってからクリームソーダを飲むことは無くなってしまったけど、昭和の子供だった私には、カラフルなソーダとアイスクリームの組み合わせは特別で、ワクワクする飲み物でした。
冬の駅や汽車の中、何気ない札幌の街並み、何気ない北海道の生活のシーン
それらをみて、過去の自分の何気ない毎日が蘇ってきます。
駅の待合室にストーブがあったなとか、北海道の家庭には六花亭のお菓子の缶絶対あるよねーとか、北海道銘菓?カステーラとか、北見のハッカ飴とハッカ油の虫除けとか、寒い日のダイアモンドダストとか、冬の寒さと家の中の暖かさとか。
市電で居眠りして終点まで行ってしまい、折り返し運転の同じ電車にそのまま乗せてもらったこと。夜勤明けの時、この失敗をよくやったなぁ。
(私が住んでいた当時、札幌の市電は西4丁目とススキノがつながっておらず、運転席も両側についていて折り返し運転をしていました。)
ドラマの中で、札幌にある通りの名前や地名を聞いたり見たりするだけで、ジーンとしてきます。
次に日本に帰った時には、昔住んでいた頃の日常を辿ってみたくなりました。
あの頃から、みんなそれぞれ違った人生を歩んでいるし、私は遠く離れたイギリスに来てしまって、なかなか叶わないかもしれないけれど、できれば、その頃を共に過ごした人と一緒に、思い出話なんかを話しながら散歩がしたい。
年をとってきたせいか、最近は子供時代の頃も含めて懐かしく思い出すことも多く、長い長い付き合いの友達や日本の家族と昔話がしたいなと、時々思います。
夫とももう20年近い付き合いなので、夫との間の思い出や昔話もたくさんできましたが、子供の頃の流行りとかテレビとか、そういうものの共通項はやっぱり少ないんですよね。
北海道を離れて暮らす道産子の皆さん、「First Love 初恋」を観るときは、ホームシックを覚悟の上で!
道産子以外の方も、ドラマのストーリーの中に、映画タイタニックが大ヒットしていたこととか、宇多田ヒカルさんのデビューなど、実際にその時代に起きていたことが描かれているので、その頃の自分を思い出してきっと切なく懐かしくなるのではないかなと思います。
First Love 初恋 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト