イギリスには生クリームの種類がたくさんあるので、住み始めたばかりの頃は、どれを買ったらよいものかちょっと困りました。
イギリスには、主に「Double Cream」「Single Cream」 「Whipping Cream」の3種類の生クリームがあります。それに加えて、「Clotted Cream」「Soured Cream」 「Creme Fraiche」「Brandy Cream」など、クリーム売り場にはたくさんの種類のクリームが売られています。
それぞれの特徴や用途などをまとめてみます。
記載したカロリーは、主にM&Sの商品を参考にしましたが、メーカーによって多少差があります。
Double Cream 467kcal / 100ml 脂肪分約48%
日本の生クリームよりも濃厚で少しとろみがあります。ホイップクリームや料理に。イギリスでは、果物やケーキなどのデザートにかけて食べたりもします。
Single cream 194kcal / 100ml 脂肪分約18%
生クリームというよりは、とても濃厚な牛乳といった感じのテクスチャーです。泡立ててもホイップクリームにはなりません。料理に生クリームのコクを出したい時などに利用。コーヒーゼリーにかけたりするのにちょうど良い感じです。
Extra Thick Double Cream & Single Cream
カロリーは、それぞれ普通の Double Cream & Single Creamと同じで、とろみが強くなったもの。普通の Single Cream は液状ですが、Extra Thick だとヨーグルト程度のとろみがあるので、デザートに添えたり食事のソース作りなどに使えます。うちでは、Double Cream のとろみは欲しいけど、カロリーを抑えたい時に Extra Thick Single Cream を使っています。
Whipping Cream 374kcal / 100ml 脂肪分約35%
日本の生クリームに一番近いクリームです。ホイップクリームも Double cream で作ったものよりも軽い仕上がりで、日本風のスポンジケーキなどに合うと思います。日本のレシピで生クリームを使うなら、このクリームが期待通りの仕上がりになると思います。
Clotted Cream 587kcal / 100ml 脂肪分約55%
バターと生クリームの間のような、とても濃厚なクリーム。スコーンを食べる時に、ジャムと一緒につけるのが定番です。
Soured Cream 192kcal / 100ml
ディップを作ったり、チリコンカンやベイクドポテトなどの料理に添える時に。少し酸味がありますが、ヨーグルトほどではなくクリーミーです。ポテトサラダを作るときなどに、マヨネーズの代わりに使っても美味しいと思います。
Creme Fraiche 284kcal / 100ml
カロリーは商品による差が大きく、高い物では 380kcal / 100ml のものもあります。Soured Cream と似ていますが、よりマイルドです。用途は、Soured Cream と同じ様な感じです。
Buttermilk 54kcal / 100ml
クリームからバターを作ったときに残る液体で、売られているものは酸味があります。クリームシチューなどを作るときに加えると、カロリーを抑えつつコクが出て美味しくなります。イギリスでは、パンケーキやベーキングのレシピでよく使われる様です。
Cream Spray 305kcal / 100ml
スプレー缶にクリームが入っていて、プッシュするとホイップクリームが出てきます。うちではあまり使ったことがないのですが、簡単にホイップクリームを用意することが出来て便利だと思います。
Brandy Cream 368kcal / 100ml
カロリーは商品による差が大きく、400kcal 以上あるものもあります。イギリスのクリスマスケーキ「クリスマスプディング」に、この Brandy Cream をかけるのが定番で、クリスマス時期になると売り場にたくさん並んでいます。Brandy の他に、Bayleys や Caramel などのフレーバーのクリームもあります。
他にも、私は試したことはありませんが、ラクトースフリーの物や、牛乳ではなく大豆やココナッツ、オート麦などで作られらたクリームも売られています。
※ 脂肪分のパーセンテージを加筆しました。29/01/2023